過度な期待は禁物!~プロスペクト理論~

とれ塾ブログ

こんにちは!とれ塾立川校です!

今回はプロスペクト理論について解説していきたいと思います!

とれ塾講師
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プロスペクト理論とは行動経済学の基礎とも言える倫理であり、
1979年にアメリカの心理学者であるダニエル・カーネマンを中心に展開された理論だと言われています。

トレードの塾のブログで、なぜこのような行動経済学の理論について書いているのかと不思議に思う方もいらっしゃるかも知れませんが、
実はこの理論、取引を行なったり相場心理を学んだりする上でとても大事な考え方なのです!
トレーダーにとって必須な知識であるため、是非参考にしてください!

とれ塾講師
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自分がエントリーするとその方向とは逆に動くと、感じることはありませんか?

とれ塾生徒
とれ塾生徒

確かにありますね。。。

とれ塾講師
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プロスペクト理論がわかると、その心理がなんとなくわかってくるはずです!

プロスペクト理論を簡潔にいうと、人間は与えられた情報から期待値に比例して物事を判断しようとはせず、状況によっては期待値を歪めて決定を下してしまうと言った理論のことです。

これだけではまだ分かりづらいと思うので、もっと深く理解していくために、
確率加重関数』と『価値関数』という言葉を確認して、細かく理解していきましょう!

 

目次

 

確率加重関数
確率加重関数とは、客観的確率が低いときには過大評価をしてしまい、客観的確率が高いときには過小評価してしまう傾向のことです。

みなさんは、宝くじを買ったことがありますか?最近では一等が出ると10億円以上当たるという物も多く、夢があると感じますよね(笑)

しかし、物にもよりますが、宝くじの還元率は約45%と言われており、宝くじで高額当選する確率がかなり低いということを知りながら、
人々は「もしかしたら一等が当たるかも知れない」という過度な期待(過大評価)をしてしまう傾向があります。

一方で、自身の命に関わるような大きな手術などにおいて、
例えば手術の成功確率が70%だと言われても、「もしかしたら失敗してしまうかも知れない」というふうに確率を過小評価して不安に感じてしまいまいますよね。

とれ塾講師
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このように、人間は客観的な確率やはっきりとしたデータのある確率の通りに物事を受け入れられず、

状況や条件によっては希望的観測を抱いてしまい、認識に差が生まれることがあるのです!

価値関数
これも似たような理論なのですが、
価値関数とは人間が感じる価値と客観的な価値の間には差があるという傾向のことです。

この傾向には、人間は損をするのが大嫌いという性質が大きく関わってきます。

一つ例を出しましょう。あなたはもし以下の二つの選択肢があったら、あなたはどちらを選びますか?

A.10万円が確実に貰える
B.10円玉を落とし、表が出たら20万円が貰えて、裏が出たら何も貰えない

おそらくほとんどの方がAを選択するでしょう。
私もこの二択だったら、Aを選んで確実に10万円をもらいたいですね(笑)

これは、Aを選ぶことで確実に貰うことのできるお金が、Bを選ぶことで得られなくなるため
Aを選ぶという心理であり、人間は利益が得られると確信するとリスクを回避しようとします。
これもある意味、機会損失という損失を避けているとも言えますね!

では、仮にあなたに借金が20万円あるとして、次の二択を与えられたらどうでしょう?

A.無条件で10万円が減額される
B.10円玉を落とし、表が出たら借金は全額免除されて、裏が出たら借金はそのまま変わらない

この質問だと、おそらくBを選ぶ方がかなり多いのではないでしょうか?

このように、人間は損失に対して敏感であり、最初の質問の状況なら堅く10万円を獲得できるのに、損失が全部減る可能性が少しでもあると感じた場合そちらの選択肢をとってしまいます。

とれ塾講師
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これほどまでに、人間という生き物は損失に対して敏感であり、損失が出ることを嫌がるのです!
このことから、同じ10万円でも増えたときの喜びよりも10万円が減ってしまった時の悲しみの方が強いということが言えます!

 

まとめ
とれ塾講師
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ここまでで、確率加重関数と価値関数を用いてプロスペクト理論について解説してきました。
では、この理論をトレードに置き換えると次のようなことが言えます。

:金額が大きいほど価値を感じにくくなるため、損失が大きくなる場合や実際に大きな損失が出た場合に、
「もうどうでも良いや」というように投げやりになってしまう。
:損失を避けることを優先してしまうため、「まだ利益を出せそう」よりも
「損したくない」という感情が先行し利確が早くなりやすい。
:有利なときには安定思考、不利な時にはリスクを冒してまで取り返そうとしてしまう。
とれ塾講師
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どうですか?
この3つのいずれかに当てはまってしまっている方はかなりの数いらっしゃるのではないでしょうか??
とれ塾生徒
とれ塾生徒
そうですね。。。
僕自身3つ目が特に当てはまっています💦

行動経済学の理論として展開されている以上、この考え方になってしまうのは人間の特徴だと言えます。
私はこれまで長くトレードを続けていても、先ほどの3つのパターンに当てはまってしまい、自分はトレードに向いていないのではないかと錯覚して、トレードを辞める方をたくさん見てきました。

そのように自分個人の感情として捉えていると、確かに「自分は成長していないな」と感じてしまいますが、何回もいうようにこれは人間の性質上仕方ないことでもあるのです。
そのため、まずはそこを理解し悲観的になりすぎないようにしてほしいと思います!
ただの直らないメンタルと捉えずに、プロスペクト理論だと理解できると、少しは楽になるのではなでしょうか!

とは言っても、仕方ないことだと片付けてはいけません。

改善方法で言うと、

・長期的な目線でトレードに取り組む
・手法をシンプルにする
・自分よりもトレードが長けている人を頼る etc…

上手くいかないときには一度トレードから離れるようにしてみたり、自分自身でどういう解決策をとるのが一番効果的かを考えてみましょう!

トレードの一番の敵は自分自身です!そして、その敵を一番よくわかっているのも自分自身です♪


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